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リアルタイムな人口密度データの一般化について

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仕事の栞_#3:生活者行動分析「人口密度データ」

【密を避けよ】
コロナ禍においてのみならず、緊急事態宣言が明けて1か月たった今も各所で行動指針の一つとなっていることを考えると、とても浸透したコピーなのではと思います。

当時は【3密】という表現で、コロナウィルスの感染拡大を防ぐための行動指針として、密閉・密集・密接を避けるという意味が込められていました。

こういった生活行動の変化によって注目されるようになったデータとして「人口動態データ」が挙げられます。

コロナ禍では、内閣官房・テレビでの公表データとして活用されていたagoop。
※無料でデイリーデータを開放していたのはすごい・・・!
2019年で一度はサービスを停止したものの復活したYahoo混雑度マップ。
スマートフォンの位置情報を活用した人口流動のビッグデータです。

今も東京都内の感染者数が多く発生している中で、生活行動の中でも気になる情報源ではないかなと思います。

週別の推移を見てみると↓

3/2週を100%としたときの各週の駅行動者数(推計)

GW期間に20%程度まで下がったのち、6/7週時点でコロナ以前の60%程度に戻ってきています。

しかしながら、この情報が【降水確率】や【花粉飛散量】のように、日々の行動変容に大きな影響を与えるかというと、微妙な気がします。

理由として「数値の多寡が肌感として理解できない」ことが挙げられます。

例えば上記データを見たときに「コロナ以前比60%は多い?少ない?」が判断できない。
また、予測可能なほどコロナ以降におけるデータがたまっていないため、有効な予測データとして活用しにくい。
といった理由から、日常的に収集する情報として浸透するかはちょっと疑問です。

とはいえ、ある程度予測データとしての有効性が認められ、降水確率のように理解しやすい表現で日常に浸透した後の世の中では、イベントごと等における行動変容の指針としては意味があると思います。

今後【密】が予想されるイベントとして「今年の初詣どうしようかなー」と思っています。
例年神田明神に参拝し、毎年必ず買う御守りもあるので、是非とも行きたいなと思いつつも、コアタイムにソーシャルディスタンスを保って並ぶとしたら、たぶん行列が秋葉原駅を通り過ぎて浅草橋くらいまで伸びるのではないでしょうか。

そんな時に、信頼できる今週の【密】確率情報があると、参拝時間や日を改めるなど行動予定に落とし込みやすいですね。
COCOAデータと紐づけて・・・は無理でしょうね。

思考メモとして。2020/07/02

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