◆TOPICS◆
①【動画】映像酔いと広告考査についてお勉強
②【雑誌】本誌プラスαの価値についてお勉強
③【分析ツール】効果測定・分析ツールについてお勉強
広告ニュースの最新記事をお勉強を兼ねてレビューしていこうと思います。
2019_02_18
①【クローズアップ科学】「映像酔い」なぜ起きる 日本の安全技術、世界標準へ
記事元:産経ニュース
【要約】
映像酔いを軽減する技術について、日本の基準策定を基に国際規格が発行される予定だ。脳内の予測と身体の実感がずれることで酔いが発生することが実証されており、それを一致させることで軽減を図る工夫がすでに実験されている。
【キーワード】
#ダイナミックな動きのある映像 #手振れの多い映像 #めまいや冷や汗、吐き気や嘔吐 #脳の予測と体の動きが一致しないとき
【考察・拡張】
テクノロジーの記事を広告視点で分解すると、今後の動画広告のあり方について見えてくる。テレビ画面上でのネット視聴がTVCMの価値棄損につながるという話は過去にさせて頂いたが、動画広告が増える中で別の問題も出てくるだろう。現状のフェーズでは新しさが優先しており刺さるコンテンツへの関心が大きい。しかし次のフェーズではクリエイティブの深化によりテクニック論での差別化が起きるだろう。テレビで起きたサブリミナル効果の再来。繰り返しや歌ものなど。TVCMにあったトレンドと考査規制のいたちごっこを、プラットフォームと個人が行う時代になってくる。好き勝手やる輩が出る前に、広告規制は重要だ。
②ABC協会加盟出版社が運営する114サイトのWeb数値(UU・PV数)を公開
記事元:PR TIMES
【要約】
日本ABC協会では加盟出版社が運営するWebサイトの各数値を一般向けに公開。雑誌ブランドの指標として、販売部数に加えWebやSNSの数値を第三者機関データとして計測。
【キーワード】
#第三者機関の確認したWeb数値の公開 #114サイト #雑誌ブランド指標 #会員数 #メルマガ数 #自社UU #自社PV #外部PV
【考察・拡張】
プランニングにおける雑誌の扱いが難しい。コミュニティを狙ったターゲティングメディアとの位置づけが強いが、マスとしてプランにはめ込むとどうしても数値が良くない。電子版やWebメディアも含めると接触する機会は多いはずなので、そのあたりをPUSHの材料に使いたい。そういった意味で第三者機関という切り口でWebの数値を洗っている点は非常に有効だ。ここに追加すべきはKindleなどのリーダーで閲覧した場合の数値である。デジタル版だと広告が表示されないプラットフォームもある中、AmazonKindleは広告ページもしっかりと表示される。接触がそのまま購買につながる可能性もある。そういった意味でデジタルで取得が可能な流入等の解析データを開示してもらえると尚ありがたい。
③広告効果分析ツール「XICA magellan」、 「ショップジャパン」を運営するオークローンマーケティングが導入
記事元:@Press
【要約】
(株)サイカの広告効果分析ツール「マゼラン」がオークロンマーケティングで採用。販売及びマーケティングチャネル別に横断した分析を可能にし、間接効果を含めた「施策の本当の効果」を検証。
【キーワード】
#(株)サイカ #広告効果分析ツール「マゼラン」 #①成果を定量的に示せること #②成果を生む構造を理解できること #③将来の成果の予測ができること #間接効果も含めた広告施策効果の検証
【考察・拡張】
こうした効果測定ツールを作成している企業は、どうやってデータの整合性を担保しているのだろう。往々にしてこういったツールの説明を聞くと「できる事」がすごく有効に感じる。過去の13か月分のデータを元にするという事なので、フィットした検証結果が出るのは当然だが、間接効果を含めたメディア毎のバランスについては基になる係数が必須だろう。パス解析で算出しているとのことだが、係数をどう組んでいるのかが分からない限り結果の有効性がどうしても納得できないのである。分析手法自体が商品に直結する技術なので開示は不可能だろうが、分析のブラックボックスさはどうしても気になってしまう。
以上です。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。