自分たちでビデオを作ろうと思ったがかっこいい映像なんて手元にないのでどう撮ればよいかわからない。
そんな時に気を付けておきたいこと3選!映像を撮る際におさえておきたいポイントを解説します。
結婚式ビデオの自作について、4ジャンルについて解説をさせていただきました。
各ビデオの目的と企画意図は理解していただけたかと思います。
次の段階として、実際に映像を作る中で足りない素材が出てくると思います。
・ストーリー性のある映像を作りたい。
・せっかくなので前撮り映像を撮りたい。
・日常の素顔の映像は撮れるがキマッている映像がない。
などなど。
そういった映像は基本的に素材は自分たちで用意することになります。
頭の中にかっこいいイメージはあるものの、実際の現場ではイメージ通りの映像を撮るのは難しいもの。
そんな時とりあえず気にしておくべき優先事項を3つピックアップしました。
細かい技術はあげればきりがありませんが、この3点をおさえておけば編集時に困ることはないかと思います。
機材については、最近はコンデジやスマホの性能も十分良いのであえてビデオカメラを持っている人のほうが珍しいかもしれませんね。
機能はそれぞれですが、結婚式上映用のビデオであれば基本的には全く問題ないと思います。
あえて言うと、手持ちで映像を撮るとどうしてもブレが出てしまうので三脚などカメラを固定する機材はあったほうが良いかもしれません。
100円ショップなどでも買えるので参考にしてみて下さい。
撮影時に意識したいポイント①【構図】
そもそも結婚式用のビデオを作るのに、映像単体が映えるものでもあまり意味はありません。
ビデオはストーリーなので、編集時に使いやすい映像を撮っておくことが重要です。
◆分割
編集時に画面を分割する際に便利になる技法です。
2人の出会いの演出など、画面の左右分割や上下分割を使用すると映像表現の幅が広がります。
編集ソフトにも映像のトリミングをする機能はありますが、構図の時点で分割を想定しておくことで編集時の作業が幾分か楽になります。
カメラの画面上でもイメージしやすいので、ぜひチャレンジしてみて下さい。
◆動き
背景を動かすのか人物を動かすのか。それによって映像の印象もだいぶ変わります。
人物が画面にインもしくは画面からアウトする場合は、短く次のカットにつなぐ場合に有効です。
逆に人物を中心にカメラが動けば人物が動いている映像をワンカットで撮り続けることができます。
頭の中のイメージがどちらなのか、一度検討してから撮影に臨むとよいでしょう。
◆余白
構図を意識して映像を撮ろうとすると、どうしても全画面で決め込んだ映像を撮影しがちです。
実際の編集では映像に動きをつけたり寄り引きのバランスを整えたりと、全画面映像の使い勝手が悪い場面も出てきます。
今のカメラは高画質ですので、多少寄ったとしても画質が荒くなったりすることはありません。
画面には多少余白を残し、編集時にある程度融通が利くようにしておきましょう。
撮影時に意識したいポイント②【ロケーション】
結婚式ビデオなのであくまで主役は人物です。
しかしながら、シーンや背景などのロケーションが与えるイメージは大きいので、撮影場所の選定は非常に重要です。
私はロケーションを考える際、いつもグーグルマップを使っております。
今まで行ったことのある場所の中でイメージに近い場所を思いつく限り出した後、グーグルマップのストリートビューで検索をします。
私有地や建物の中など以外はこれでロケハンができてしまいます。
スクリーンショットを使えば構図のアタリもつけられて非常に重宝しております。
参考までに東京都内で足がなくても回りやすいルートを考えてみました。
◆イタリア街(東京)
西洋風の街並みで路面店の佇まいもおしゃれなので、写真カメラマンが日常的に出没しています。
アングルや深度によってヨーロッパにいるような映像を再現できるのが魅力です。
◆汐留(東京)
オフィス街のビル群や首都高速道路の無機質感と抜け感の双方併せ持つ撮影ポイントです。
休日に人があまりいないので、撮影環境としても取りやすいロケーションになります。
◆日比谷公園(東京)
都内に公園は数ありますが、狭い範囲にいろいろな要素が詰まっているのは日比谷公園の魅力です。
休日は人が多くイベントなどがあると映りこみも心配ですが、駅からの距離が近く気軽に行けるので便利です。
※注意点※
私有地など敷地内での勝手な撮影は基本的にご法度です。私的利用だとしても事前に可否を確認することは必要です。
もしNGだった時のために、候補は複数検討しておいたほうが良いでしょう。
撮影時に意識したいポイント③【雑観映像】
「人物ばかり撮っていて余分な映像がなくあとで困った!」ということが往々にして起こりえます。
基本的には主役にフォーカスすることがメインですが、遊びのカットを入れることで違った印象を与えることも可能です。
一通り必要な映像を撮ったら近くで風景の映像も撮っておくとよいでしょう。
その際に抑えておくべきポイントを3点ご紹介いたします。
◆深度
被写体深度を調整してマクロの環境映像を撮影しておきましょう。花や草木、建物など。
基本的には人物を撮る場合背景とセットで引きのイメージ映像が主軸になりますので差し込みとして重宝します。
◆視点
人物の外側に視点をずらした映像を撮っておきましょう。影や足元、後姿など。
表情ばかりでずっとつなぐのは難しいので、2人の関係を示しつつ全体の流れを変えたいときに利用できます。
◆動き(パン・ズーム・ティルト)
パンは横の動き、ズームは寄り引き、ティルトは縦の動きです。
定点の雑感映像は尺的に1秒~2秒程度が限界ですので、カット割りのペースを変えるために使えます。
編集で困らないためのポイント3点、いかがでしたでしょうか?
いざ編集!という時に素材がないのが一番困ります。せっかくロケをしたのにもったいない気持ちも。
ぜひ上記のポイントを頭に入れて撮影に臨んでいただければと思います。
それでは、快適な映像ライフをお過ごしくださいませ。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。