読んだ本と観た映画の感想です。
【イラストでわかる映画の歴史】
Amazonの出版予約で本日届くようにしておりました。
楽しみにしていた一冊。
著者:アダム・オールサッチ・ボードマン
初版:2018年11月25日
肩書に「いちばんやさしい映画教室」とあるように、ものすごく理解しやすい。書籍もビジュアル化の時代ですね。
【映画史】というよりは【映画図鑑】といった印象です。
【映画史】と言われてどんなものを想像するでしょうか?
大学の講義で習うような分厚い教材。古びたフィルムと隠された意図を読み解く訓練。
歴史教材は内容問わずそういった側面が強いかと思います。
内容も堅苦しい文字ベースではなく、ほぼイラストで構成されておりページ数も100ページ前後。
これをきっかけに知識の深堀ができるような体系化された書籍だと思います。
こんなの子供の頃に読んでいたら絶対に動画の世界に入りたくなりますよ。
著者の原体験は【巨大な映写機を目の前で見た】ことと本書内で述べられております。
映像にのめりこむきっかけが機材であることに関しては非常に共感。
私も初めてハンディカムに触、初めて映像を切り貼りした原体験が今の興味につながっています。
だってかっこいいですもん、機材。
個人的にはもう少し映像文法に踏み込んだ内容も入れてほしかったなあ。そこはあくまで「映画の歴史」ですからね。
何も知らないところからでも映画の歴史(映像の歴史)の基礎が体系的に頭に入る本。ぜひご一読を。
【カメラを止めるな!】
GYAO!アプリへのソフトバンクスマートログイン設定で昨日24時間無料公開でなんと初めて鑑賞。
いまさらですが。
作者:上田慎一郎
公開:2017年11月4日
初見だったので初見の感想になりますが、素直に感動しました。
「この映画は2度始まる!」ではなく「この映画は3度始まる!」だと思います。
前提として、動画制作は重労働だと思います。それは尺や内容に関わらず。
企画・撮影・編集・公開までのフローは目に見えない部分が多すぎます。
好きじゃないとやってられないと思いますよ。こんなこと。
なので制作者は撮影中のトラブルやイベントをできるだけ残しておきたい。
画面以外の部分に多くの物語があるのが動画制作だと思います。
きっちりスタッフさんの頭?に広角カメラが付いているようですね。
エンディングのメインキングを観て私の中で3度目の物語が始まりました。
もはや後発組ですのでネタバレとか関係ないかもしれませんが、念のため内容には触れません。
【面白い】コンテンツというのは【interest】であるべきというのが私の持論です。決して【funny】ではない。
もちろん【funny】で面白いことができる人も尊敬します。でも僕にはできません。
考え抜いた先にしかストーリーは作れないと思いますし、目的があって作るものだと思いますし、
作ったからには何か観た人の気持ちが動くコンテンツであってほしいと手前勝手ながら思うのです。
そんな意味でも、考え抜かれたこの作品、企画の大切さを改めて実感しました。
迫りくる動画の時代に快適な映像ライフを!
ここまで読んでいただいてありがとうございました。